[研究]選んだポケモンで目的や性格がわかる?ポケモン選択傾向の研究

Academic/Papers

皆さんは一度くらいはポケットモンスターを遊んだことはあるのではないでしょうか。数あるポケモンの中から自分のポケモンを選んで冒険するのはワクワクしたものです。

そんなポケモン選びにについても実は研究になっています。

Prepare for Trouble and Make It Double: The Power Motive Predicts Pokémon Choices Based on Apparent Strength

学会:ACM CHI 2021

著者:Susanne Poellerら(University of Saskatchewan, Canada )

 

この論文によると、他人にどう思われたいかとういう社会的な欲求は「支配的」と「友好的」に分類されるとのこと。その上で著者の関心は、この欲求に応じてプレイヤーはどのような他者との関わりを望むのか、ということを明らかにすることでした。その題材として挙げられたのがポケモンです。

この研究を進めるにあたり立てられた仮説は下記のようなものでした。

  1. プレイヤーは戦う目的でポケモンを選ぶとき、可愛いポケモンより強そうなポケモンを選ぶのではないか。
  2. 支配的なプレイヤーは文脈に関わらず、いつも強そうなポケモンを好む。
  3. 協調的なプレイヤーは強そうなポケモンの見た目などに惹かれたり影響を受けない。

調査として、実験参加者へのインタビューを行い、「戦うときにどのポケモンを選ぶか?」「パートナーとしてどのポケモンを選ぶか?」という質問を行いました。ポケモンの選択肢として、かわいいポケモン、強そうなポケモン、どちらでもないポケモンの3種類を用意し、参加者がどのポケモンを選ぶかを調査しました。

調査は2回に分けられ、最初は109人の参加者で第7世代のポケモン(サン&ムーン)を使って行われ、次に158人の参加者で第8世代のポケモン(ソード&シールド)を使って行われました。

 

結果として

  • 戦う時はより強そうに見えるポケモンを選ぶ傾向になり、仲間・協調シーンとして選ぶ時は可愛いポケモンを選ぶ傾向にあること。
  • 支配的な動機付けは強そうなポケモンの選択に繋がりやすいこと。
  • 協調的な動機付けは強そうなポケモンの選択、可愛いポケモンの選択のどちらにも繋がっていない。
  • 支配的なプレイヤーはどのようなケースにおいても見た目の強そうなポケモンを選ぶ。

という発見をしました。

このようにゲーム内行動にも、現実世界の社会的欲求・動機付けが反映されるというのは面白いですね。ゲームやエンターテインメントを通した心理分析、モチベーション分析も研究として世界中で進んでいるようです。

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。